英会話が上達しない理由6選|上達する方法を徹底紹介!
「英会話を勉強しているのに、ぜんぜん上達しない!」と悩んでいる人は非常に多いです。ただ、多くの方はその勉強方法に問題があるケースが多いです。
そこで当記事では英会話が上達しない方に向けて、その理由を紹介するとともに上達する方法についても解説しています。
英会話が上達しない理由6選
英文法の学習不足
英会話のリスニングやスピーキングの勉強には熱心でも、英文法の学習が不足していると、英会話力がアップしている実感はなかなか得られません。
日本語と英語は文法の仕組みがまったく違うので、日本人にとって英語は、非常に習得するのが難しい言語のひとつといえます。日本人の英語力が低いのは、この“文法の違い”が大きく影響していると指摘する言語学者も少なくありません。
そのため、日本語と英語の文法の違いを明確に把握しておかないと、いくら大量の英会話をインプットしても、本当の意味での語学習得にはつながらないのです。
「自分は英文法の勉強が不足しているかもしれない」と思う人は、英文法の参考書を1冊ひと通りやってみることをおすすめします。
「一億人の英文法」は、“話すため”の英文法の参考書
英文法の参考書といっても、大学受験のときのような難しい文法問題をやる必要はありません。たとえば「一億人の英文法(東進ブックス)」(※CD付きがおすすめ)のような参考書を1冊読み切るだけでも、英語の理解力はだいぶ違ってくるでしょう。
「一億人の英文法」は、「すべての日本人に贈る“話すため”の英文法」というキャッチフレーズ通り、文法のための文法書ではなく、会話をするために必要な文法が網羅されています。
かなり分厚い参考書なのですが、イラスト入りでわかりやすく解説されているので、時間をかけて勉強すれば無理なく読み切れるでしょう。「一億人の英文法」はアプリ版も出ていて、アプリの方がゲーム感覚でサクサクと進められるかもしれません。
長文の読解量が足りない
英会話がなかなか上達しない原因のひとつに、長文の読解量が足りないということも考えられます。英語力をつけるためには、日頃から多くの英語に触れる「多読」を行うことも大切です。
多読を行う際は、最初のうちは難易度の低い多読用教材を使って勉強し、慣れてきたら次のような学習法を実践すると効果的です。
英字新聞や洋書を読むのも効果的
英字新聞や洋書を読むのは、多読を行う上でとても効果的な学習方法のひとつです。たとえば英語学習用に使われている、日本語訳付きの英字新聞を購読してもいいですし、興味のある洋書を時間をかけて1冊読み切るのもいいでしょう。
「英語の勉強のために長文を読む」と考えると気が重くなってしまいますが、最新の時事ニュースや自分の好きな洋書を読むのであれば、楽しみながら無理なく長文に慣れることができます。
発音の練習が足りていない
日本人は英語を勉強するにあたって、発音の練習を怠りがちな人も多いようです。
たとえば英語には、日本語にはない発音がたくさんあるので、むしろ日本人こそ英語の発音を熱心に勉強する必要があります。
正しい発音ができるようになることで、スピーキング力だけでなく、リスニング力のアップにもつながるでしょう。
発音に関する市販の教材を読み、声に出して練習する
発音の練習をする際は、市販の教材を使って、実際に声を出しながら練習することが大切です。特に難しいことはしなくても、それだけで英語の発音への理解はだいぶ深まります。
たとえば「英語耳【改訂・新CD版】発音ができるとリスニングができる(アスキー・メディアワークス)」の参考書を見ながら、繰り返し発音の練習をすると、英語の発音の仕組みが理解でき、聞き取れる英語の量も格段に増えます。
アウトプットが足りていない
英会話の学習をするときに、「英語を聞く」「英文を読む」といったインプットに力を入れる人は多いのですが、「英語を話す」「英語を書く」というアウトプットが充分にできている人はあまりいません。
「話したくても話す相手がいない」という理由もあるのですが、たとえ話し相手がいなくても、頭の中で考えた英語の会話を実際に口に出したり、紙に書いたりすることは大切です。
実際に話すことで、英会話力が少しずつ定着していく
自分なりに、たとえば「初対面の人に自己紹介する場面」や「空港に外国人を迎えに行く場面」など、さまざまなシーンを設定して一人二役で会話をし、それを書いてみるのもいいでしょう。
本に書いてあった英会話を丸暗記するのではなく、自分が話したいことを自分で考えて話すことが大切です。そうやって実際にアウトプットすることによって、英会話力が少しずつ定着していき、英会話の上達につながっていきます。
「自分で考えただけでは、その表現が正しいかどうか不安」という人は、オンライン英会話やスマホの英会話アプリを利用するのもひとつの方法です。
オンライン英会話や英会話アプリに関しては、下記の「英会話が上達しない人でも上達する方法」で紹介していますので、興味がある人はまず体験してみるといいでしょう。
疑問を放置している
このように自分で考えた英語をアウトプットする作業をすると、「本当にこれで合っているのだろうか?」「この表現は英語で何と言ったらいいのだろうか?」といったように、疑問が湧いてきます。
そのときに、「調べるのは面倒だから」といって疑問を放置したままにしておくと、英会話はなかなか上達しません。なぜかというと、疑問が湧くということは、そこの部分がまだよくわかっていないということだからです。
わからないことをそのままにして進んでしまうと、どこかでまた必ず同じ疑問に突き当たり、それが「いつまで経っても英会話が上達しない」と感じる原因にもなります。疑問に思ったことはメモをしておき、わかるまであきらめずに調べ続けましょう。
生の英語と触れる機会が少ない
日本には外国人がわずかしかいないため、生の英語に親しめる環境がないことが、英会話上達の大きなマイナス要素となっています。
日本人が生の英語と触れるためには、自ら英語環境をつくるための努力が必須です。テレビやラジオ、インターネットなどをフル活用して、自分なりの英語環境をつくりましょう。
下記の「英会話が上達しない人でも上達する方法」に、生の英語と触れる機会を増やすための方法を紹介していますので、ぜひ実行してみてください。
英会話が上達しない人でも上達する方法
テストを受けて実力を把握する
英会話が上達するためには、まず自分の現時点での実力を把握することが大切です。そして、それを出発点として目標を立て、実力アップのための取り組みを行いましょう。
そのために最適なのが、TOEICやVERSANTなどのテストです。TOEICは有名ですが、VERSANTは聞いたことがない方もいるかもしれません。
VERSANTは、グローバルビジネスに必要な英語スピーキング力を測定するテストで、「本当に話せる英語力があるかどうかを試せる試験」と言われています。
そのため、TOEICよりも自分の英会話力をはっきりと把握できるので、受けてみると良いかもしれません。
シンプルに練習量を増やす
当たり前過ぎるぐらい当たり前の話ですが、英会話が上達するかどうかは、結局どれだけ練習をしたかにかかっているといっていいでしょう。
「何とかして苦労をせずに、英語がしゃべれるようになりたい」と、画期的な学習法を探す人もいるのですが、そもそも英語を手間暇かけずにマスターできる方法はありません。
シンプルに、ただひたすら練習をし続けることによってのみ、上達させることができるのです。練習量を今までより増やすことで、英会話力をアップさせることは十分に可能です。
英語は誰でも努力さえすれば上達できる
数学や音楽などは、持って生まれた才能がないと「いくらやっても上達しない」ということもあるのですが、英語の学習にはそれがありません。
誰でも努力さえすれば、必ず一定のところまで上達することができるので、諦めずに努力し続けることが大切です。
学習の記録をつけてみる
学習の記録を付けることは、英会話を上達させるためにとても大切なことです。どんな英語学習をしたかを記録することで、自分が着々と進歩していることを確認でき、記録をもとに今後の学習方針を立てることもできるからです。
途中でつまずきそうになったときは、学習の記録を振り返って「どこがマスターできていないか?」を見直し、再度学習し直して弱点を補強することもできるでしょう。
最終的な目標を決め、そのためにやるべきことを書き出す
学習記録をつけるにあたっては、まず「自分がどのぐらい英語を話せるようになりたいのか?」を決め、そのためには何を達成すべきかを考えて、学習目標を立てます。
たとえば「ビジネスで問題なく英会話ができるレベルになりたい」と決めたら、それを最終的な目標とし、そのために必要と思う学習内容を設定します。
目標達成に必要な学習内容と具体的な学習量の例
- ビジネスで使う単語をマスターする:ビジネス英単語1000語を覚える、1日10単語×週5日(5ヶ月)
- リスニング力をアップさせる:ラジオの英語ニュースを聞く英語の映画を観る、毎日30分聞く、毎週末に2本観る
- スピーキング力をアップさせる:オンライン英会話をやる 1日25分×週5日
- リーディング力を磨く:英字新聞を読む
- 英語の小説を読む:毎日読む
たとえば上記のような具体的な目標を決め、さらに「TOEIC800点を目指す」というように、数字ではっきりとわかる目標を立てると、学習の励みになります。
生の英語と触れる機会を増やす
日本にいると、直接英語で外国人と会話をする機会はなかなかもてませんが、工夫をすれば生の英語と触れ合う環境を作ることはできます。
たとえばテレビで英語の映画やドラマなどを観たり、YouTubeでアメリカや大学の講義を聞いたりするだけでも、生の英語に触れることができます。
「ラジオ」を流して、リスニング力を自然にアップ
また、英語学習にとても効果的なのが、「ラジオ」です。ラジオは時間や場所を選ばずに聞くことができ、さり気なく音声を流しているだけでリスニング力が自然にアップします。
たとえば「NHK WORD RADIO JAPAN」のように、日本のニュースを外国人に伝える番組は、聞き取れなくても内容を推し量れるので、さり気なく流すには最適です。
スマホのラジオアプリを使って、過去の放送も流してみるといいでしょう。
「英語を聞こう」と思って身構えて聞かなくても、日々の暮らしの中でBGMのように流すだけでも、生の英語と触れる環境を作ることができます。
「オンライン英会話」は、生の英語に触れる絶好の機会
生の英語に触れる絶好の機会としておすすめなのが、「オンライン英会話」です。
たとえば「DMM英会話」は、さまざまな国籍の講師と毎日25分のオンラインレッスンが受けられて、月6,480円。英会話スクールに通うよりはるかに安く、インターネット環境があればどこでも受けられるので、無理なく学習を続けられます。
テレビやラジオと違って月々の経費はかかりますが、本物の外国人と生で話す機会を毎日もてるというのは、英会話をマスターする上で最強の環境といえるでしょう。
スマホの「英会話アプリ」でインプット&アウトプット
日常英会話の勉強法として、いまとても人気が高いのが、スマホの「英会話アプリ」を使った勉強法です。
たとえば「スタディサプリ」は、月1,980円かかる有料アプリですが、英単語・リスニング・リーディング・文法・スピーキング・ライティングがセットになっていて、英語の学びをアプリひとつで完結できるという優れものです。
スマホひとつあれば勉強できて、英会話スクールに近いレベルで英語を学べるので、忙しい人にはもってこいの学習ツールでしょう。
実際にネイティブの人の英会話を聞きながら問題を解き、自分自身がスマホに向かって話す場面や、文章を打ち込む場面などもあり、遊び感覚で楽しくできるのもアプリの魅力です。
上達しない原因をしっかり把握する
「英語がなかなか上達しない」と感じている人は、なぜ上達しないのか、その原因をしっかり把握することが大切です。
たとえば学習の仕方を振り返ってみると、「効率の悪い勉強の仕方をしていた」というような場合もあるでしょう。
また、「そもそもテキストを読んでも理解できない人」と、「読めるけど聞くと理解できない人」「聞いたことを理解はできるが、話せない人」とでは、上達しない原因も違います。
TOEICなどのテストを受けて、自分の実力レベルをはっきりと把握した上で、適切な対処法を考えることが大切です。
効率の悪い勉強の仕方をしていた人
たとえば「日常会話が問題なくできるレベル」を求めていたにも関わらず、英単語ばかり何千文字も覚えていたというような人は、学習内容の見直しが必要です。
「日常会話レベルに必要な学習は何か?」をあらためて考えて、偏った学習内容にならないよう、学習プランを組み直しましょう。
英語のテキストを読んでも理解できない人
英会話のテキストを読んでも内容が理解できない人は、基礎的な文法の知識が不足している点と、英語の語彙が不足している点に問題があるかもしれません。
英語の基礎的な文法を把握していない状態で、大人向けの英会話テキストに取り組んでも、はっきり言って上達は望めません。
文法に関しては、中学の英文法のテキストをひと通り学んでおけば、日常会話レベルなら十分に確保できます。NHKの中学生向けラジオ番組「基礎英語」なども、基礎的な文法を会話と共に学ぶことができ、ヒアリング力の向上にも役立ちます。
語彙に関しては、「中学英単語をひとつひとつわかりやすく(学研教育出版)」のように、イラスト入りで楽しく単語が覚えられる本や、語源を通して中学レベルの単語を効率的にマスターできる「中学英語の語源事典(PHP文庫)」などの本もおすすめです。
英語は読めるが、聞くと理解できない人
「英語は読めるけれど、聞くと理解できない。頭の中で英語を処理できない」という人もいます。この場合は、英語を聞き取る耳が育っていないことや、英語の音を聞き取れても、脳が処理する速度が遅くて会話に追いつかないことが考えられます。
英語を聞き取る耳を育てるためには、まず発音の練習をして、英語の正しい音を頭に叩き込む必要があります。
その上で、英語の音声を聞きながら、それを真似して発音する「シャドーイング」というトレーニングを行うことも、リスニング力を高めるためにはとても効果的です。
また、「英語の音は聞き取れるけど、それを脳が理解するのに時差がある」という人は、簡単な英語をたくさん聞き、ひたすら音読で英語を多読しましょう。
英語を聞いたときに理解できない理由には、語彙力や英文法の理解力不足も考えられるので、基礎的な英語力がきちんとできているかも再確認する必要があります。
聞いたことを理解はできるが、話せない人
「英語で言っていることは理解できるけれど、自分が話そうとすると話せない」という人は、決定的にアウトプットの機会が少ない可能性が大です。
周囲に英語で会話できる人がいないと、話せるようにならないのは無理もないのですが、何とかしてその環境をクリアしなければなりません。
その場合は、上記にご紹介したオンライン英会話などを利用するのが早道です。英会話スクールに通うのはなかなか大変なことですが、オンライン英会話ならレッスン料も比較的安く、長く続けやすいでしょう。
その他に英会話学習アプリを使ったり、英語で日記をつけたりするのも効果的です。
英会話が上達しない理由まとめ
英会話が上達しない理由と、上達するための方法についてまとめましたが、いかがでしたか?英会話が上達するための画期的な方法というのはなく、ひたすら地道に練習することが大切だということも、おわかりいただけたかと思います。
英語の勉強はコツコツとした作業の積み重ねですが、できるだけ自分が無理なく楽しく取り組める方法を見つけて、目標とする会話レベルに一歩ずつ近づきましょう!